8 m枝打ちを行いました


 北海道演習林では,カラマツの”8 m枝打ち”という育林作業を行っています.”枝打ち”とは育林施業の一つで,伐期約50年までに何度か枝を刈ることでを行うことで節が少ない木材をつくることができます.8 m枝打ちとは地上から8 mの高さまでの枝を刈り取ることで,北海道演習林では26年生のカラマツ林に対してそのような施業を行うことにしています.2 m, 4 mの枝打ちもそれぞれ9年生,15年生に行っており,十勝地方におけるカラマツ林の育林施業では4 m枝打ちまでが通常行われます.8 m枝打ちを行っているのは九州大学北海道演習林に限られるのではないでしょうか.手間はかかりますが,8 m枝打ちを行うことで,品質のよい節のない木材(4 m)が2本採れることができます.
 8 m枝打ち作業は2012年度以来6年ぶりで,噂でしか聞いたことのない作業を間近に見ることができました.私も実際にやってみましたが,登ることはできるのですが,降りる方が大変でした.
金属製のチェーンを木に引っ掛けることで登っていけます

ベテランの作業員の方は枝打ちしながらあっという間に8 mに達しました
九大技術職員もだんだん慣れてきました
2018.03.12 chiwa