7月の林内案内

7月は大きく3組の林内案内がありました。

まず7月13日に公開講座「九州大学の森と樹木」が行われました。今年は十勝植物の会と共催で22名の受講者をお迎えしました。

ヤエガワカンバの樹皮観察
樹皮がはがれず厚く蓄積する
ミズナラ人工林の中の
ササ除去実験区の解説
モニタリングサイトの紹介
手前の黒い枠は冬期用リタートラップ
皆さん、熱心に話を聞いて、質問もたくさん出ました。
公開講座は基本的に、もともと興味がある人が自ら学びに(遊びに?)くるものなので、だいたい熱心に話を聞いてもらえるし、雰囲気よく進むことが多いですね。概ね楽しんでいただけたのではないかと思います。


翌週7月20日。足寄町の新規採用職員研修として、新職員11名(+引率の先輩2名)を森に案内しました。これから勤務する足寄町の自然風土を学びましょう、という趣旨でしょうか。

ちなみに、11名には役場勤務だけでなく、看護や介護、教員など多様な職種の人が含まれるそうです。それでも例年に比べてかなり多数の新規採用があったとのこと。
タワーの上から地域の森林の概要を眺める
クマが木登りした爪痕が残るホオノキ

役場で解散
一人ひとり、感想や印象に残ったことを話してもらいました
とても熱心、という感じでもないですが、何というか、礼儀正しく粛々と話を聞いている印象でした。さすが社会人。次に会う時はこちらがお世話になる立場な気がします。末永くよろしくお願いいたします。


さらに翌日、7月21日は、帯広畜産大学3年生の研修(学生21名、教員2名)の一環で演習林内を案内しました。ちなみに午前中は足寄の化石博物館を見学したようです。
恒例の拓北タワーからの解説
やっぱりもう1段高い所に登る人がいる
オオバボダイジュは多幹の株状になりがち
個々の幹が枯れても個体は存続する、という話
ミズナラの大木の下で記念撮影
皆さん、それなりに興味をもって楽しんでもいたようでしたが、もう少し時間をとってじっくり見てもらえたら良いのだけど、と個人的には思いました。ともあれ、帯広から比較的近所にこんなに立派な森があります。皆さんの今後の卒業研究や大学院の研究など、北海道演習林でやってくれたら嬉しく思います。お待ちしております。
2023.08.07 市橋